なぜリフォーム?
ブログを読んで下さっている方からレビューをいただきました。
リフォームをそんなに大がかりにするんですね。 それこそ、新築にした方がいいような気もしますがキブツのルールなどもあるでしょうか。
本当にそう思います。
しかし、キブツのルールではなく、国の法律がとんでもなくうるさくて、新しい家を建てることがものすごーく面倒。新築どころか、増築でも本当に面倒なんです。
たとえばうちの家は凄く古いんですけど、現在の家の枠から出なければ内部の改装は自由です。ところが、この家に一部屋でも増築しようものなら、不動産庁や地方庁などあらゆる方面の許可が必要。それこそカーポートやテラスの屋根ですら形状によっては許可が必要です。
それだけではありません。私が住む家は1990年以前に建築されたので自宅シェルターがなく、万が一何かが起きたら最寄りの共同シェルターを使うのですが、もし私が家を増築するならば、その広さによっては自宅シェルターも一室造らなければなりません。
さらにキブツにおいては、現在保有している家にくっついた増築は各方面の許可さえ取れば可能です。しかし、自分の敷地内であっても、現行の家から独立した家を建てるのは禁止です。これはキブツのルールではなく、国の法律。
ただしこれがモシャブになると、自分の敷地内に家を建てるのは合法なのです。そのため多くのモシャブでは、自分の敷地内にペンションのような宿泊施設や賃貸物件を作り、その収入を申告しない脱税行為が横行しています。
こういった状況なので、何も私だけではなく、30代40代の働き盛り世代でも、キブツの古い家を買ってリフォームしたり、増築したりして住んでいます。各方面からの増築の許可がなかなか下りないとは言っても、新築よりはよほど早いから。
以前書きましたが、キブツ内に土地を買って注文住宅を建てるプロジェクトもあるものの、お役所仕事がグズグズして進まない状態。どれだけ急かしてコネを使ったとしても早くて申請から着工までが2年、そこから建築に1年以上・・・、そこで「古い家をリフォームしたほうが早い」となるのです。
夕方、仕事を終えてからタイル屋に行って、タイルやバスタブ・トイレなどのオーダー。
リフォーム業者任せの人もいますが、私は自分で選びたいタイプなので。

一目惚れして絶対にほしいと思っていたタイルが既に在庫ナシだったり、実際組み合わせてみたら問題ありで選びなおしたり、結構かかりました。

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