昨日、キリヤットシュモナのショッピングモールで、狂犬病の犬が捕獲されました。

ワンコ、あなた自身に罪はないのよ。

数日前に、キリヤットシュモナのはずれにあるテルハイ専門学校で「狂犬病のような野良犬がいる」と報告があったので捜索していたところ、そこから1.5kmほど移動してショッピングモールにいたらしい。
現時点でこの犬と接触があったのは4人。発見から数日経っているので、もし接触した人がいたら保健省に届け出るように、とのことです。
以前記事にしましたが、うちのキブツでも狂犬病の野良犬が捕獲されたことがあります。
ド田舎だからっていうんじゃなく、国境あるある。
狂犬病は、ゴラン高原を中心に生息するジャッカルが保菌しています。
イスラエルはヨルダン政府と協力し、そしてヨルダン政府はシリア政府と協力し、『狂犬病ワクチンを仕込んだエサ』をジャッカルが食べるように撒いて対処していました。
しかし、長引く内乱でシリア政府はそれどころではなく、さらに夏の異常気象で「ワクチンエサ」を撒けないことで、狂犬病キャリアのジャッカルが繁殖。
ヨルダンとイスラエルががんばってもシリアが共同でやってくれなければ、それぞれ水際対策しか出来ません。しかもその水際が紛争最前線なんだから、狂犬病どころではないってことになってしまう。
狂犬病の犬に噛まれたり、舐められたりしたら?
●傷から出血があるなら、大至急、救急病院へ。
●軽度のアザで皮膚に傷がないなら、健保組合・主治医と相談の上、保健省へ。
保健省の専門医・看護師が判断した上で、ワクチンを接種します。

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