黒帯作戦
南部のゴタゴタはあっという間に終わり、これで停戦。
今回のテロリスト幹部暗殺からアジト空爆などの48時間の一連の動きは、【黒帯作戦】と称され、何ヶ月も前から計画されていたとのこと。

あっという間に済んだわけは、暗殺された幹部が属していた組織がハマスではなく、「イスラム聖戦/イスラミックジハード」だったから。
ハマスは、パレスチナの政党であり、民衆の支持もある。
西岸の自治政府本体はハマスと相対するファタハだが、イスラエルがハマス幹部を暗殺したとなると、内心ではガッツポーズをとっても、表面上は遺憾の意を表明し、イスラエルを非難する声明を出させざるを得ない。
しかし、「イスラム聖戦」は、パレスチナ内でもテロ組織と認識されている過激派なので、その大幹部が殺されたことは痛くも痒くもない。むしろ有難うなわけ。
テロ組織にしたら、幹部が殺されて黙ってはいられないとはいえ、ロケット砲が無尽蔵にあるわけではないから、そんなにボンボンと飛ばせない。ちょっと騒いで黙り込むのが関の山。飛ばせば飛ばすほど動けば動くほど、アジトがどこだか誰が何をしているのかイスラエルに全て伝わってしまうのだから。
結局、凧や風船に火炎瓶をつけて飛ばすくらいしか出来ないのですよ。イスラエル軍にしたらそっちの方がタチが悪いから大迷惑なんだけど。
殺されたテロ幹部は、イランとも太いパイプを持っていた人物。
今日明日で落ち着くとは言えませんが、しばらくは大きな動きはないでしょう。
イスラエル 日本人 キブツ